基礎工事の工期10%の短縮?コスト10%の削減が可能にソイルセメント改良体工法(PSPⅡ工法)として建築技术性能証明を改定
お知らせ2020年06月23日
当社と青木あすなろ建設、安藤ハザマ、奥村組、鴻池組、五洋建設、鉄建建設、戸田建設、松村組の9社は、2003年に共同開発したソイルセメント改良体(PSP)工法を、PSPⅡ工法として2020年3月25日付で(一財)日本建築総合試験所の建築技术性能証明を改定しました。
今回の改定で、笔厂笔体(ソイルセメント改良体内に鉄骨が挿入された构造体)に常时あるいは地震时の押込み荷重が作用する场合に加えて、地震时に引抜き荷重が作用する建物に対しても适用できるように设计?施工法を确立することで、适用の拡大を実现しました。
1.开発の背景
従来、ソイルセメント壁※1は、地下掘削工事の际に仮设の山留め壁として建物の外周部に用いられるのみで、建物を支持するためには通常の杭が必要でしたが、これを本设构造として利用できれば建物の外周部の杭を削减することが可能となり、建设资材の削减が図れます。
そこで、共同開発会社9社は、ソイルセメント壁の性能を向上させることで、これを本設の地盤改良体として利用するPSP工法を2003年に開発し、建築技术性能証明を取得して適用を推進してきました。
一方、押込み荷重に対して直接基础で支持できる建物においても、塔状比の大きい中低层建物では、地震时に建物基础に大きな引抜き荷重が作用する例があり、引抜き抵抗のための杭や本设地盘アンカーを别に构筑したり、あるいは掘削深さを大きくして基础底に厚いコンクリートを打设してその重量で引抜き荷重に抵抗しています。このような例に対して笔厂笔工法を适用できれば建设资材の削减が可能ですが、笔厂笔体の引抜き抵抗に関する知见が少なかったことから、个别に详细な検讨が必要になり、设计时に多大な労力を要していました。
2.技术の概要
本工法は、ソイルセメント壁の性能を向上させ、厳密な施工管理、品質管理により、建物を支持できる本設の構造体として利用する技术です。
规定の削孔速度や撹拌回数で、セメントミルクを注入しながら撹拌混合して要求性能を満足するソイルセメント改良体※2を造成し、その中に建物の荷重を伝えるための鉄骨を挿入します(図1)。
建物の押込み荷重は鉄骨に伝わった后、ソイルセメントと鉄骨の付着力および先端に配置したシアコネクタ(头付きスタッド)の抵抗力によりソイルセメントへ、さらにソイルセメント周面あるいは先端の地盘に伝达されます。一方、建物の引抜き荷重は、鉄骨に伝わった后、ソイルセメントと鉄骨の付着力によりソイルセメントへ、さらに周辺地盘に伝达されます(図2)。
3.技术の効果
今回、径が650mmの実大PSP体に対して引抜き試験を行い、地震時の引抜き荷重に対する構造性能を確認しました(写真1)。また、ソイルセメント改良体の施工試験を行い、ソイルセメントの均質性や強度など、引抜き荷重が作用する場合の要求仕様に対して、所定の品質が確保できることを確認しました。これらの結果から、従来の押込み荷重に対する設計に加えて、引抜き荷重に対しても設計できるように設計手法?施工方法を確立し、(一財)日本建築総合試験所の建築技术性能証明を改定しました。
地震时の引抜き荷重が作用する地上9阶、地下1阶の建物に本工法を适用した场合、地盘アンカーを设置して地震时の引抜き荷重に抵抗させる方法に比べ、工期を10%程度短缩、コストは10%程度削减となります。
4.今后について
共同開発会社9社では、本工法の実物件への適用を図り、基礎工事の一層の合理化、环境負荷の低減を進めていく予定です。
※1 ソイルセメント壁
仮设の山留め壁として柱状あるいは连続壁の形状をなしているソイルセメント
※2 ソイルセメント改良体
本设の构造体として利用するために、性能を向上させた柱状あるいは连続壁の形状をなしているソイルセメント
図1 工法概念図(PSP体が山留め壁位置に配置された场合)
図2 荷重伝达の模式図
